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熊本地震で見舞金

7月8日(土)縄文読者から見舞金
元農水省職員の鈴木厚正さんは、ゆるやかなネットワークを目指す«ITより逢いてぃ≫とのキャッチフレーズで「雑報・縄文」を発行している。パソコンなど使わず、自分の原稿は手書きで作っている。7月現在で445号となるので判るように毎月発行、イヤイヤ時には夕刊、夜刊まであることがある。A5判の24ページ。読者は270名弱。
今回の「28年熊本地震」に関し、この縄文読者から熊本に住む私たち読者に「見舞金」が送ってきた。驚いた。
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顔の見える人に支援したいという縄文読者が鈴木厚正さんに相談し、ドリーム発行の相棒「佐藤洋子さん」宅に送金されたのである。私自身はどの方が支援したかわからない。でもその気持ちが嬉しく素直に受け取った。縄文の次の号に早速お礼状を送付し、縄文に載せて戴いた。
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鈴木厚正さんは立派な人です。お金は生きているうちに使ってしまうのが理想との考え。但し、高級グルメとか7つ星列車旅行なんか興味なく、赤字のローカル線に乗り、時期が合えば青春18切符を利用し、田舎の地場産品を買う。




雑報・縄文読者の皆さん!ありがとうございます。
ドリーム編集長・高木正三
この度の「28年熊本地震」に関し、縄文読者の皆さんから多額の見舞金を戴きました。
震度7が2度も襲った益城町に隣接する熊本市東区に住む縄文読者と言うだけで、皆さんから心のこもる応援を戴き恐縮しております。
ちょっとだけ自己紹介を…
私も縄文編集・発行人の鈴木厚正さんと同じく農林水産省(林野庁)の職員でした。長男が障害を持っており、この長男中心の生活するためと思い、生まれ故郷の熊本にUターンしたのが平成元年です。仕事も「山」から「田・畑」の九州農政局への異動でした。村づくりや町おこし、農家民宿・農家レストラン等のグリーンツーリズムに関する仕事に携わり、面白半分に発行し始めたのが「ドリーム」です。この頃から農水省の面白い人が発行している「縄文」は知っており、少しは鈴木さんの背中を追ったのかも知れません。
あの頃は良き時代で、時間外に役所の印刷機で印刷し、限定100部を発行していました。通信費はもちろん自分持ちですが、切手代8,000円位はパチンコをやると思えば安いものでした。2001年には全農林東京都本部が発行している季刊誌に、農林水産省職員が作った「生産者と消費者とを結ぶネットワーク」として、『雑報縄文』『日本茄子倶楽部』と一緒に『ドリーム』も取り上げられました。
さて、地震の怖さ等はゴーヤー洋子(佐藤洋子)さんに任せ、私は現在、障害者団体(重症心身障害児(者)を守る会)の仕事を手伝っているため、その方面からの報告を行います。
重度の知的障害と重度の肢体不自由を併せ持つ人たちは、ほとんど寝たままで自力では起き上がれないし、食事や排せつなど全面的に介助と医療的ケアが必要であります。私の長男は重症児施設に入所していますが、在宅で生活している守る会会員は熊本に約50家族います。
地震直後、おむつ、尿とりパット、おしぼりが必要なことを直感的に察知し、寸断された道なき道をさまよい、スーパー・量販店を探し求め、これらを確保しました。在宅で生活している人たちの安否確認には、日頃からのグループ分けやSNSを利用しました。仲間で手分けし、水やこれらの必需品を配布する一方で入所している施設も心配です。4月からオープンした第3病棟はスプリングクーラーが壊れ、部屋は水浸し。医療的ケアの必要な子どもたちも他の病棟へ移動。水圧が弱く調理することができないことから非常食。重症児者の世話を焼いてくれているスタッフ家族も被害を受けています。その子どもたちも行く所が無く職場(施設)に来ています。重症児者を含めた多くの人たちが少しずつの我慢・辛抱。幸い、施設入所者に人的被害が無く、保護者に対し緊急連絡網を使ったメッセージの発信。
一方、在宅で生活している家族では、係りつけの病院や施設に「緊急入院」、実家がある他県への避難、それでも多くの人たちは避難所で他の人たちに迷惑をかけると思い、家の前での車中泊が多数を占めました。会員の被災状況調査を行いましたが、自由記載欄一つを紹介します。
「2日間車中泊、子供のけいれんが強くなり、このままではと思い、かがやきの森支援学校に避難しました(2泊)。その後水前寺の親の所に1週間、22日の夜水道が復旧し自宅に帰る。水道が復旧しやっとお風呂に入れ疲れが少し取れ癒されました。主人が単身赴任で自分一人で子供たちを守るのに夜も眠れず、どうにかなりそうでした。余震が続き予測不能の日々。まだ怖いし不安だし、でも頑張らないといけないという思いで、物資を届けて下さった会長を始め他の方々に感謝いたします。命があることを何より感謝したいですね。」
支援物資の需要と供給がうまくいかない。避難生活者のエゴが出ている。行政の対応が悪い。等々マイナス面がニュースとなりますが、私の周囲では、「最も弱い人」のために手を差し伸べてくれた人たちが沢山います。熊本地震により失った物も多いかもしれませんが私の場合はその何倍もの得るものがありました。皆さんからの温かい気持ちもその一つです。皆様方の善意を素直に受け取り、そのお返しは更に弱い人たちへ手を差し伸べて参ります。本当にありがとうございました。
熊本市東区花立6-13-23 高木正三
090-6897-8572
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by turbo1297 | 2016-07-11 15:20 | 食・農・環境・GT | Comments(0)